栗本薫先生の訃報を聞いて

大変ショックです。心よりお悔やみ申し上げます。

思えば、今となっては空気のような量子力学に惹かれたきっかけも、中学時代読んだ「僕らの時代」シリーズで名探偵の謎の台詞「好奇心、猫を殺す」が気になったサブリミナル効果からだったのかもしれません。「魔界水滸伝」も「伊集院大介」シリーズも好きでした。「グイン・サーガ」は初めの10巻くらいしか読んでいませんが、後書きが印象に残っています。中学生の頃、古典文学全集や教科書よりは栗本先生の作品に、心の核に近い部分を育てられた気がします。

とりわけ悲しいのは、このように好きな作家でありながら、中学生の頃ただ一度伺った、サイン会のときしか売り上げには貢献できなかったことかもしれません。専門の理工系書籍は数式や証明を追わなければならないので、小説を読むよりは数十倍の時間がかかります。ですが小説や雑誌は、図書館で2週間の貸し出し期間があれば、あるいは館内でその場で、読めてしまうので、自分で買ったことはあまりないのです。

似たことは、「ブルーバックス」シリーズについても言えます。私はこのシリーズの多くを、高校の図書館で借り、電車の中や家で読みましたが、買った事はありません。内容は気軽にさらさら読めて、それまでの世界観を変えるようなものなので頭に残っても、著者名は忘れてしまいがちです。このシリーズで何冊かを書いてご活躍されたらしい「都筑卓司」先生の訃報を見たときも、悲しかったです。また一人、大切な人がお礼を伝える前にいなくなってしまいました。人生の糧となるような内容ですが、結局、本でしか出合えなかった人達。青春をともに過ごした S.Weinberg も、もしかしたら本を通じただけの関係になってしまうのかと、今から心配でなりません。

もちろん、大学からは教科書を自分で買うようになったのですが、図書館での著作権というのはどうなっているのでしょう?借りた人の人数に合わせて適切に印税が分配されるような仕組みがあれば良いのですが。しかし中・高校時代に図書館で読んだ本に学んだ科学的常識のほうが、大学院で権威ある教授達が宣伝する、誤っていそうな研究よりまともだなんて、読んだ当時は思いもしませんでした。自分の作り出した空虚な理論を宣伝し、その中で閉じている、奇妙な世界・・・。そんな大学院もあったとは。

ところで、わずかな経験上、がんに若くしてなるというのは、なぜか優しい人が多いようにも思います。私が知っている人でがんになったのは、皆特別なほど親切で、八つ当たりしたりしない、優しい人達でした。もしかしたら、病魔にさえ優しくなりすぎてしまったからがんになってしまったのでは、とすら思います。だから人間、優しすぎるのも問題で、少しは愚痴でも言ってストレス発散するほうが、幸せに生きられるのでは、とも思います。がんではなかったと思いますが、ある種の病気には、罹りやすい性格が知られているそうです。オカルトに興味はありませんが、拙い専門外の知識によれば、免疫というのは胸腺というスパルタ教育機関で育てられるそうですし、心も影響するのでは、と思います。どこまで科学的に解明されているのでしょうか、知りたいものです。

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ふざけたコメントを下さった方へ

おそらく、そんなに悪気はないのだと思います。むしろ宣伝しようとして下さっているのかもしれません。ですが、あれは、昔から伝えられているニュアンスを原典に忠実に再現しただけで、決して動機がふざけていたわけではありません。 J.J.Sakuraiの「現代の量子力学」あとがきにも、
「結婚式で 'Have a lot of vector mesons !' と祝われた」
とありますし、核反応でできた新しい核のことを「娘核」ともいうように、昔から素粒子は人格を持って扱われてきたのです。多少、大人向けのところもあるかもしれません。

ですが、私が憧れた最先端の科学技術は、そんなものではない。別に賛成しているとは言いませんが、現在、原子力発電所をまともに造れて、無事に動かせる日本人が、私たちの世代に何人いるでしょう?もしかしたら、いないのでは。使用済み核燃料の処理も、誰かがやらなければいけないことなのに。私の在学中には、JCOの事故の当事者となった方が、理学部近くの大学病院に入院していました。気のせいか素粒子実験が専門の先生方は若干がんになりやすいようにも見受けられましたし、私自身、有害とわかっていて放射線実験もしました。おそらく、大学紛争のせいで、かなり技術の断絶が起きたのではないかということも危惧します。今の日本に、月旅行をできるほどの技術があるとは思えません。

不幸にして、私が東大の理学系物理学専攻で出会った一部の(とくに大学紛争時に在学近かった年代の)教授たちは詐欺のような理論ばかり宣伝して科研費を稼ぐだけに見えました。殆ど現実に有益な教えを受けることはできなかったように思います。(まあWeinbergの書物を紹介してくださったのは指導教官ですが、ノーベル賞受賞者なのですから別に指導教官でなくても推薦したでしょう。)昔から教科書を読んで自習する性質でしたが、教科書に実験事実と反するような誤りがあったのではないかと今も思っています。ためしに、最近復刊された名著(ディラック現代物理学講義)をご覧いただければ、東大ではモノポールなど怪しげな、ありもしなさそうなものが何十年も前から研究されてきたことがお分かりでしょう。

KEKの実験では、同年齢くらいの若い工学系院生が
「この装置は数千万円の科研費を使って自分が作った」
と言っていたので
「私も工学部に行っていればよかったのだろうか。行けるだけ充分な成績はあったのに」
と後悔したこともあります。私の進学した頃、物理学科は比較的人気があって、たとえば私の成績だと工学部なら航空宇宙工学科は厳しいが、ほかは大体どこへでも進学可能でした。しかし、物理学科では学部で「統計力学」「量子力学」のような比較的古い基礎的な科目を少数しか履修できない(重複履修となってしまう。私は他学科受講も試みましたが)のに対し、工学部では、現実的な講義が多数、細切れに入っています。物理学科では、大学院でないとまともに研究できる内容に入れないようになっているのです。だから卒論もありません。素粒子理論は人気がありましたが、研究員にすら採用されなかった私の場合、博士課程で任せてもらえたのは、図書係で20万円、皆の要望を聞いて蔵書をそろえることくらいでした。海外の学会に出るための旅費補助も不許可でした。身も蓋もないようですが、ノーベル賞の件で却って被害者が増えませんように、正直な感想を述べてみました。

科学技術である以上、文体自体に価値はほとんどなく、問題は科学的事実か否かです。結果がすべて。大卒後7年間、騙され卒業を延ばされ不名誉を負わされた形で、年収15万円程度でしかなく、今も、本来志望していた研究職に就ければ返還義務はなかったはずの奨学金あと400万円を返済中です。プロフィールをご覧になればわかるとおり、現在も
「なぜ、詐欺教授たちが得をして、本当と思われる主張をした私だけ、こんな目に遭わなければならないのか?」
と眠れないほどの被害を受け続けています。

その意味で、LHC実験で「超対称性粒子」が見つからなかったら、冗談では済まされない組織的な詐欺犯罪であり、これを口実として多額の科研費を得てきた教授たちには、弁償してほしい、と 5年位前から言い続けているのです。まあもし提訴するなら国家を告訴することとなり、現実的ではないかも知れませんが。現状について、 非常勤講師「使い捨て」の悲惨や、 ポスドク活躍の道を組織的にのとくに
『私は、これは若者に対する政策側の一種の詐欺だ、と言っている。「あなたたちがいないと研究ができない」と言って研究者にしておきながら、研究がある程度、成立して35歳くらいになった時に、行くところがない。これは大変けしからん話だ。』
は、良いことを言っていると思います。私はポスドクにすらなれませんでしたが、長年のアカデミックハラスメントの被害は到底頭から消し去れるものではなく引き続き公開しなければと思っております。

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素粒子の世界にも

れっきとした幽霊がいます。途中計算にだけ現れる、観測可能な最終計算結果に影響しないモードなら、なんでも幽霊と呼べるのです。またもしあなたが一時的に不運に見舞われたとしても、それは素粒子のギネスブックに記録するために、公開する価値のあることかもしれないのです。

 ヒッグス氏やワインバーグ氏、小林・益川氏というのはみんな素粒子に出てくる人名なのですが、彼らはその名の表す素粒子を代表する使命を持って生まれたのです。もちろん私もです。別にひとつひとつの素粒子が意志をもてたって良いではありませんか。最先端の物理学であっても、予言できるのは統計的な性質でしかない。いわば、世論調査のようなものです。おそろしく有効数字が精確だとは思いますが、素粒子は集団としては、極めて保守的な行動を取るのです。

 電子ちゃんは既によく知られていますが、「南総里見八犬伝」のように、タウオンやニュートリノやクォークにも、世界のどこかにその素粒子達の使命を持った人間がいて、私達が力を結集すると、世界を救えます。まだ知られていないだけです。ひょっとしたらあなたかも。

 ついでながら、素粒子の質量というのは、量子的に
「質量の混合状態」
なんて書くと訳がわからなくなりますが、実は古典力学の慣性楕円体といっしょです。3次元なら3つの主軸があるでしょう?そのどの周りかによって、慣性モーメントが違うから、違う質量のようにふるまうだけなのです。とすれば、主軸に一致しない斜め回転なら、混合状態になるのは当然でしょう?

 この世の皆が、そのように世界を救えるかもしれない使命を持って生まれてきたのです。これぞ自分の使命ではないか、と思うことがあれば、どうぞぜひ自慢をしてください。日本ではあまり勧められないようですが、はっきり言ってつまらない中傷よりは、多少誇大妄想的であっても、自慢話を聞いたほうが楽しいですし、ためになります。きっと、世の中が楽しくなることでしょう!

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私にノーベル賞を下さい

もしも、LHC実験で「超対称粒子」が見つからなかったら
あるいは、「ヒッグス粒子」が見つからなかったら
そのときは、私にノーベル賞を下さい。

何年も前から、この理論に公然と異議を唱えていました。
2001年から「信頼できない」と書きましたとおり、
超対称粒子など、30年前からひとつもみつかっていません。
ですが、私の論文は長年無視され、酷いアカハラをうけました。

「超対称理論」の研究を税金を使ってしたのは百人くらい、
私以外の誰も、おおっぴらに批判することなく、
教授たちは逆に問答無用で私の論文を削除させたのです。

今も研究職には就けていません。
実験的に正しい主張をする者が認められないならば
素粒子理論は、科学ではありません。

だから、LHC実験で「超対称粒子」が見つからなかったら
私にノーベル賞を下さい。当然でしょう?
批判などしなかった教授たちは皆、
間違った理論に加担していたのですから
そのために、正しい主張をする者が迫害されたのですから
そのときは、そんな教授達に賞を受ける資格などない。

研究者生命を奪われてまで、正しい予言をしたのは
私くらいだったのに、
ノーベル賞をもらえないとすれば、多くの事を犠牲にして
学業第一で育ててくれた父母が、かわいそう過ぎます。
父は今も飛行機に乗ったことがありません。
新幹線も数えるくらい。
父母も私も、車の免許講習など受けたことはありません。

東大の同学年では、全科類合わせても、
物理学研究会には6人くらいしかいませんでした。
伝統ある自然科学研究会も、3人しかおらず存続の危機。
全学自由研究ゼミ「光物性の基礎」は、初日に行ってみたら
先生のほか私しかいませんでした。そのくらい、他のことより
学業を優先したから主張には、自信があるのです。

なぜ、これだけ科学を愛して長年努力した者が、
研究職に就くことすらできず、スポーツ選手などのほうが、
高給をもらえるのでしょう?時間をかけて鍛えたところで
猫ほどのジャンプ力にしかならず、猫よりも遅いのに。
私は昔から、スポーツ番組になるとすぐチャンネルを
変えました。つまらないことで、わざわざ競い合っている
ように見えたから。目的も主に男性の闘争本能のためで、
それほど高尚とも思えない。ダンスのほうが楽しいです。

小さな地球の人類が決めたローカルな約束事に
過ぎない法律にも、興味を持てませんでした。
永遠で普遍的な科学のほうが学ぶ価値があると思うから。
難しい試験を通った結果、得られるものが死刑宣告権では、
悲しすぎます。そんなことより皆、つまらない作業は機械に
任せて、人類の難題解決に少しずつでも貢献できそうな、
科学者になれば良いのに。明日とも知れない命なら、
早くこの世界全体の秘密を解き明かし、応用もしてみたい。

この目的に適うなら、ノーベル賞の賞金は安すぎます。
いくら言葉を尽くしても、現実に物を動かし、粒子の寿命や
生成確率まで精密に計算し、森羅万象を説明できるのは、
物理法則でしかない。素粒子はその大もとなのですから、
何にでも応用ができるでしょう。役に立たない筈がない。

もしも、私がノーベル賞をもらえたなら
今まで苦労して育ててくれた両親に恩返しができますし
「白痴」と言われて退学させられた不名誉も挽回できますし、
高校で壊したノートPCを倍にして返すこと もできるのです。
実際は、むしろ大学院の7年間、就職したら稼げたであろう
数千万円を失いました。これは1/4の賞金額に近いです。

正しい科学的主張をする者が認められないのはおかしい。
だから、LHC実験で「超対称粒子」が見つからなかったら
私にノーベル賞を下さい。当然でしょう?

私は、生まれる前、湯川粒子と間違えられた頃から
却ってこの賞で被害を受けたようなものなのですから。
小林・益川教授達の業績は、本当に尊敬できますが、
「超弦理論」には、不賛成です。
間違った理論に与えられるなら、賞は有害ですらあります。
私なら、もっとまともな研究に使います。

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「東大女院生怪死事件」日記にびっくり

 今日のブログは深刻な内容を含みますので、うつ病歴のある方、未成年の方、気分の不安定な方などはすみませんが本文をご覧にならずお戻りください。

長生きしてくださいね!


 おそらくは自殺した元同級生、横田雪瑛さんについて。
私は「週間文春」2007年6月14日号の記事を見ましたが、「迷彩色のTシャツを着て死んでいた」なんて、普段のイメージと違う内容で、訳のわからないことだらけでした。なぜ10年近く経った今ごろ掲載されるのかも。割と近い立場ではあったはずなのに、研究室でも一日中誰とも話さないことの多かった私は、台湾出身なことも知らなくて、お通夜のとき初めて、別人のような名前が併記されているのを見て驚きました。

 ところが数日前、久しぶりに検索したところ、前はなかったと思う別人の「黄蘭雅」さんのほか、解説サイトを発見しました。

 問題とされている「Aの電子日記」は、私には、単に偏微分方程式を数値計算で解く際に、境界条件がどう伝わっていくかを議論しただけにも見えます。「R」は、何か固有の束縛条件でしょうか?彼女の指導教官は、係数が打ち消すことを「みんな死んでくれて嬉しいな」とか物騒な表現をしていました。死刑判決を受けて裁判中の先輩もいるのに。

 この、解説サイト自体、よく読むと矛盾だらけです。「私たちは彼女が黄蘭雅と名乗っていた頃の知人」と複数の著者で書いたかのようにも見えれば、「私と蘭雅さんとの最後の会話は、彼女の知力への嫉妬だった。」とも言い、全般的に盛んに東大の学生を非難する一方で、「本事件で多くの東大関係者が蘭雅さんの両親をサポートしている。」と、内部者が取り繕っているようにも見えます。

 そういうあなたは、いったい誰なんですか・・・?名乗りもしないで、気味悪い。私は週刊誌の記事やこのサイトで、彼女について何も理解していなかったことにショックを受けました。私の知っている彼女は、確かにセミナーで「音が響いて聞こえません」などと言っていました。過労気味の状態で、最後のセミナーでも「フラフラになりながら発表していた」と、欠席した私は後で他の学生から聞きました。何か協力できることがあれば、今も私の知る限りのこと(彼女との会話は5回くらいしかなかったようにも思いますが)をお伝えする心積もりはありますが、聞かれたことはありません。

 でも、このサイトには、連絡先も書いてない。彼女のことは冗談ではない本当の現実です。私は、知人のお通夜に出るのはこのときが初めてでした。失礼な振る舞いでご遺族の気分を害したかも、出なければ良かったかも、とは思いますが、死因についてはその後5年間、口に出すのもためらわれて誰にも聞けませんでした。結局彼女の指導教官に聞いたのですが、そのとき「なくなったのは、お通夜の連絡があった8月4日だ。前も自殺未遂したことがあったほど交際相手が悪い人で、ご遺族は今も怒っている」などと言われました。でも、週刊誌やサイトには「8月1日」とあります。

 私もお通夜の後、唖然として、見慣れない名前「ranga」等でWeb検索しましたが、かかったのは、恒例の「三者若手夏の学校」での食事予約メールくらい。幹事をしていた駒場の学生宛だったと思います。ところが、私は夏の学校で、彼女を見かけませんでした。どうなっているのでしょう?

 彼女は過労気味に見えましたが、「人を罵倒する」ほど感情的になったところは見たことがありません。感情って、親しくなければあまり見せないものですよね。ならば、あなたは誰なんですか。サイトの本文からは、彼女の交友関係にだらしない人が多かったようにも見え、まるで彼女や東大生一般を、侮辱する目的でもあるかのように見えてしまいます。

 6月頃か、「ノートPCを盗まれた」と言ってはいましたが、普通に不可解で困惑している口調で、心当たりがあるようにも、「殴られた」とも聞いていません(プライバシーだから?)。そもそも、どうやったら週刊誌の記事になるのか。個人情報が多いから、ご遺族の希望なんでしょうけれど...?投稿でもされたのでしょうか。 雑誌163頁の写真は確かに彼女ですが、162頁はわかりません。プリクラでハートをつけて撮るなんて、高校生のようで少し幼い行為にも見えますので、私の印象とは少し違うかも。1回だけ、真っ赤なドレスを着てきたので驚いたことはありますが、そのとき聞いたのは、「指導教官に2時間みっちり教えてもらった」だったような気がします。

 最後に。今更関係がないのに、このように、読んでて気分が悪くなり、私自身の評判も悪くなりそうなことをわざわざ書いたのは、主観的で取り立てて言うことではないかもしれませんが、私の記憶する範囲では事実で、かつ、私以外の誰も言わないようだからです。数学科は同学年に女子0人でしたが、その特殊な立場を考慮した記事は見られませんでした。2004年頃まで(もしかしたら今もかも?助教授は昇進を考えたら自由な発言もできない弱い立場でしょうし)物理学科に女性教授は一人もおらず、相談しようにも、セクハラ対策委員はその、指導責任のある女子学生が自殺したような教授だったのです。私に信頼できる相談相手はいないまま、他学科のあるいは新任で事情を良く知らない教授方により、アカデミックハラスメント調査が進められました。偏見がない点は良かったのかもしれませんが、報告書は横田さんについても、超対称性理論の怪しさについても全く触れず(知らなかったのでしょう)、教授達をかばうような内容でした。
2度とこのような被害者が出ませんように!

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μの理論物理学に関する主張

専門の素粒子物理学、場の量子論は、興味を持つ人が多くても学ぶのに時間がかかる分野です。
 博士論文原稿として東京大学に提出したプレプリント(邦題:標準理論の必然性-ヒッグス粒子を仮定しない電弱統一および量子重力理論の導出-)では、流行にとらわれず独自にテーマを決めて議論を展開しました。しかしこれは問答無用で6分の1に削除させられたため、現在も率直なご感想や関連する論文、議論を求めています。科学的事実を明らかにするためには、計算ミスが判明して恥を晒すことも厭いません。久しく、この世界から離れており、自分で見直す暇もないので、ご遠慮なくどうぞ。物理学科卒業程度以上の知識を持つ方との建設的な議論は、感謝を込めてできるだけ掲載いたします。予備知識については用語解説あらすじ(2004年当時のものほぼそのまま)などをご参照ください。

主張1 超対称性理論は、回転座標系を慣性系と混同した天動説に過ぎない。
ニュートンの第一法則と矛盾する、高校生でもわかるような誤りだ。

主張2 ファインマンは標準理論のできる前、「ベータ崩壊では電気的に中性のニュートリノが消えて電荷を持つ電子が急に飛び出してくるのだから、弱い力と電磁気力には関係があるだろう」と言って電弱統一の必然性を予言した。しかし強い力について、強い電荷(カラー)は閉じ込めのため常に中性の状態でしか観測されないのだから、強い力と電弱力は無関係と考えるのが自然だ。まして高エネルギーで3つの結合定数が一致するなどと考える必然性はない。歴史的には、大統一理論が実験と矛盾したから超対称性を仮定せねばならなくなった。わかりやすい口実を与えて大型加速器実験を推進するためのこじつけであろう。

主張3 標準理論におけるヒッグス場は、電子の比電荷と同等な意味にすぎない。もちろん現在のところ実験的にその時間・空間的変化は認められていない物理定数であり、ただひとつの電子に対しても定義される。
(注:真空には負エネルギー電子が沢山詰まっているという「Diracの海」は、S.Weinbergの教科書にあるとおり現代では否定された考えです。)
比電荷の運動方程式を考えて、それが自分の作るポテンシャルの中を転がることによって変化したり、真空の相転移つまりインフレーションを引き起こすと考えるのはナンセンスではなかろうか?素粒子における真空はもちろん物性のそれと異なりどのような粒子も反粒子も存在しない状態であり、比熱や温度は多数の粒子がなければそもそも定義できないのだから。

主張4 ニュートリノの質量が小さい理由は、ラグランジアンの質量項が発散しないという無矛盾条件から説明できる。ニュートリノは、指数関数的に減衰する湯川型の、弱い相互作用の弱超電荷しかもたない。従って、(ν-反ν)2体系について、遠距離極限でのエネルギー固有関数を計算すると定数項がある。これは、2乗可積分でない。期せずして、指導教官の主要業績「シーソー機構」を仮定しない説明となってしまいました。

主張5 標準理論で達成されている電磁気力と弱い力の統一は、学部程度の基礎知識で理論の無矛盾性から必然的に示せる。主張4と類似の漸近展開により、短距離力の電荷を持つ素粒子は長距離力の電荷を併せ持たなければならないことが判る。これは計算の結果他の解がないためであり、超弦理論など仮定する必要はない。

(c) 西川 美幸、博士(理学,東京大学 2004)

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論文修正?

 6分の1に削除された元の博士論文は、学位取得後、自分でも見直していませんでした。研究職には就けていないので暇もありません。思い出すだけで被害妄想に陥って何もできなくなってしまう上、母の入院でそれどころではありませんでした。

 今日、4年ぶりに見直してみたら、結構ミスプリはありますね・・・。特に

(1)p.34 の(4.17)式以後。この章は位相を導くのが目的なので、無視して頂ければと思います。本筋には影響が少ないと思いますが、(5.9)右辺のθも余計でした。

(2)p.53 (7.42)式。弱い力の電磁質量からニュートリノの小質量を導くはずでしたが、高校レベルの部分積分、間違ってないか?ここは「電磁気力の場合と異なり半径0で発散しない項もある」ことが言いたかったので、定性的な結論に変わりはないんですけどね。通常の電磁質量と発散がキャンセルして有限に、なんて都合よくは行かないか?

(3)我ながら、書いていて怪しいと思った「弱い力のL・S相互作用からニュートン的ポテンシャルが出る」部分。どこをどう間違えてあのような結論になったのでしょう。今となっては思い出せませんが、符号や定数もだいぶ間違えていそう。

LHC実験も始まりました。梅酒梅の梅だけ食べたらだいぶ元気になったので、少しずつ見直そうかしら。(11/27追記:一ヵ月以内にミスプリ修正版updateすることを目標に、鋭意見直しております。それまでは紙がもったいないので、プリントはお薦めしません。概要は変わらないと思うのですが、本質的な疑義があれば具体的にコメントください。12/29追記:すみませんもう少しかかりそうです。論文がふざけているように見えたとしても、それは読んでもらうための技巧に過ぎません。7年間アカハラを受けたのは紛れもない事実で、今も思い出すと、「大卒で就職していたら稼げたであろう1千万~3千万円を失った」「全く実証されていない、詐欺のような超対称性理論、超弦理論のために失った時間は取り返せない」「ねずみ講というのは、本物の教授がやったら違法にならないのか?」「なのに、女で博士号を持っていること自体、他の人には憎しみの対象としかならない」などの被害妄想で何もできなくなってしまいます。「能力がないと思うから研究はさせない」と言われたこともあり、仕事に集中できなくなったりと今も被害は続いています。お正月にすすめられればよいのですが)

(1/31) 明らかに目に付いて気になる部分は修正しました。何の効果もなかったとしても、子どもが少なくとも改善はしたと思うと、とりあえず、嬉しい♪体調は、このところ風邪気味で咳がひどいです(※)が、気分は軽やかです。(※)「百日咳」なのか、なんか胸が冷えて咳のため痛む感じ。今年の風邪、甘く見てはいけないのか、私だけか知りませんが(でも命に関わるほど体力が落ちているとも思えないからそんなに心配はしてませんが)お気をつけ下さい。

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社会人になれたかな?

今年の年賀状の返信は、母の病状が心配なので出しそびれてしまったんです。でも、今はいちおう元気にしているので、安心して書いております。言い訳になりますが、親類の冠婚葬祭、墓参りの類には一度も出席したことがありません。経験が浅いため、悪気が無くても失礼な振る舞いをしてしまうことはありえます。大目に見ていただけたらと思います。私の幸運なところ

1.直接お話した先生が、その半年後くらいにノーベル賞を受賞した。

2.お見舞いに行く機会はほとんど無かったが、見舞ったことのある人はまだみな生きている、筈(※)

ですが、やはりこの幸運が続いている間にもっと多くの人と話すべきだったか?でも私自身は一緒にいても楽しい気分にさせるような人物ではなく、傍若無人でそれ故に嫌われたり、いじめられがちなんですよね。生まれつきの性格だと思います。大学院の件で被害妄想までひどくなりました。狂人には慣れています。

(※)知人に亡くなった人も何人かいるが、そもそも病気だったことを知らなかったり、しばらく見ないうちだった、という意味です。

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超対称性を仮定する物理

大槻義彦先生のブログhttp://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/about.htmlを見たのが、ブログを作ろうと思ったきっかけです。

今月号のパリティは、超弦理論の特集ですね。研究室に数年間いて、実在素粒子の名前を聞くことがほとんど無かったあの理論。数百億円の税金を使ってLHC実験もようやく始まり、戸塚洋二先生も疑いの目で見ていらっしゃったであろう(※)超対称性粒子が本当にあるのか、確かめられようとしています。大槻義彦先生はこのような、超対称性を仮定した理論についてどうお考えなのか、オカルトを批判する物理学者として率直なコメントを伺いたいものです。

私は、別途500億円の税金を使うILC計画を、「超対称性粒子発見」のように必然性のない理論を口実として推進すべきではないと思います。理論が専門ですから、実験自体に反対はしておらず、真偽が確かめられればそれなりに嬉しいのですけれども、それだけの投資をする価値があるのか疑問です。もう少し現実的な目的を考えて欲しい。

100人を超す物理学者が関わっているわけですが、いっぽう私の大学院での7年間や彼女の人生も、この理論のためにつぶされたわけで。偶然にも小柴先生の受賞年にILC計画推進者の下でTAをした身としては、正直に意見を述べる責任を感じます。まあもっとも責任があるのは、当然、年収24万円だった私ではなく教授のはずなのですが。

なお、私はアマゾン書評http://www.amazon.com/Effective-Lagrangians-Standard-Monographs-Physics/dp/3540625704でも判るとおり、2001年から超対称性理論を公然と「信頼できない」と述べております。修士課程では、希望する分野で論文を書くことを許されなかったため、「白痴」と言われて一度退学させられました。この事実だけでも公開する価値があると思います。

現在私は研究職には就けておらず、問答無用で6分の1に削除させられた博士論文http://arxiv.org/abs/hep-th/0407057を適切な批判の下で改訂したくても、時間的余裕はありません。でも、ひょっとしたら、現職と同様に、多額の税金のかかっている素粒子物理について経験したこと、専門的意見を述べることも社会的重要性があるのではないかと考えて、久々に筆をとりました。2度と、故意に嘘をつく科学者による犠牲者が出ませんように。

一度きりの人生、科学的事実を知りたい。この世を理解せずに死ぬのなんて嫌だ。交通事故で入院した当日も、素粒子の教科書を読んでしまった特殊な価値観です。論文に関する「間違っているのではないか」などのご意見は大歓迎いたします。

ところで、私は裁判官ネットhttp://www.j-j-n.com/の「皆様からのメール」(2007/12/01)2番目の投稿者です。まさにオカルトに起因する犯罪なわけですが、教祖は目が悪くて十分な教育を受けられなかった可能性が高いのだからむしろ責任は軽く、信じるほうが悪い、と思います。しかし1980年代から超対称性理論が流行して、それを学ばされたのなら、研究室の先輩である豊田亨被告(※※)には同情します。正しい科学的思考法を教えることのできなかった教授達の責任はとても重いと思います。話は飛びますが戦争も、軍部だけではなく、理論的裏づけをするような学者もいたはずで、でなければ起きなかっただろうと思うのです。

(※)戸塚洋二先生

お会いしたことは無いのですが重病とは知りませんでした。ご冥福をお祈りします。教科書に、正直に「妙な名前のついた新粒子がたくさん予言されているがひとつも見つかっていない」というようなことを書いていらっしゃいました。

(※※)参考までに、被告の修士論文は「ゲージ対称性の起源」と言い、物理図書室で閲覧可能です。教団関係資料を調べたりもしましたが、なかなか暇がとれません。科学的事実を知らされなかったなら被告も被害者のようなものなので、できるだけみんな生き延びて欲しいです。

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